写真1 イマチニブ継続の重要性を報告したCesne氏

 イマチニブでSD(Stable Disease)以上のコントロールが得られているGIST患者では、治療を終えても良いのか。もしくは治療を継続すべきなのだろうか。その問題について検討しているBFR14試験にて、新たな試験結果が発表された。これまでの報告では、効果の持続している1年目にイマチニブを中断し、その後の経過を検討したが(BFR14-1yr試験)、今回は3年目にイマチニブの中断を行った(同-3yr試験)。結果として、前回の発表と同様にPFS(Progression-Free Survival)においてイマチニブ継続の重要性が改めて明示されることとなった。仏ベルゴーニュ研究所のA.Le Cesne氏(写真)らが6月5日、第43回米国臨床腫瘍学会で報告した。

 BFR14試験では、進行GIST患者を対象に、イマチニブ400mg/日が1st Lineで用いられている。

 今回の新たな試みでは、治療開始から3年間、SD、PR(Partial Response)、もしくはCR(Complete Response)が持続していた患者を無作為に、「治療中断群」もしくは「継続群」へと割り付けた。

 対象例数は両群とも25例ずつ。患者背景に特記すべき差異などみられなかった。なお中断群では、定期的な画像診断にて注意深く経過が見守られ、進行が確認され次第イマチニブの投与が再開された。

 結果として中断群では、1年目に中断を試みた既報告と同様に、イマチニブ中止後の比較的早期から進行が認められた。進行率は、中止から6カ月時点で47%、9カ月時点では64%、そして12カ月時点では、進行率が85%にまで達した。

 この推移は、BFR14-1yr試験と極めて類似しており、イマチニブ効果の持続が3年間の長期に渡っていても、治療の中断によって再発リスクが高まることが示唆された。

 他方、継続群の1年進行率はわずか8.3%に留まり、PFSに関してイマチニブ投与の継続の優位性が明らかに示される結果となった。これらの結果から演者らは、「SD以上のコントロールが得られているならば、そのGIST患者ではイマチニブ治療を止めるべきではないだろう。それが1年後であっても、3年後であっても同じことである」と締めくくった。

 なお、イマチニブ3年治療後における各群のOS(Overall survival)および再発後のイマチニブ投与再開による治療効果については解析中である。BFR14試験はいまだ進行中であり、今後BFR14-5yrに関して検討がなされる予定とされている。