写真1 効果があり毒性の少ない新たな治療法を提示したRajkumar氏

 多発性骨髄腫において、レナリドミドにステロイド薬デキサメタゾンを併用する場合、デキサメタゾンは低用量の方が、生存率は高く、毒性も少ないことが明らかになった。Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)によるフェーズ3臨床試験(E4A03)の成果で、Mayo ClinicのVincent Rajkumar氏(写真)が6月3日、第43回米国臨床腫瘍学会で発表した。

 試験では、未治療の多発性骨髄腫患者445人(平均65歳)を対象に、レナリドミドと高用量デキサメタゾンを併用する群、あるいはレナリドミドと低用量デキサメサゾンを併用する群に無作為に割り付けた。1サイクル当たりデキサメタゾンの総用量は、高用量群で480mg、低用量群では160mgだった。投与は4サイクル行った。

 この結果、グレード4以上の毒性は、高用量群で28.6%、低用量群で18.1%であり、治療開始後4カ月未満の死亡はそれぞれ4.5%、1.4%だった。

 一方、1年生存率は高用量群で87%、低用量群で96%と、低用量群で生存率が高いことが示された。年齢別に見ても、65歳未満で、それぞれ91 %と98%、65歳以上でも83%と94%となった。

 今回の試験結果で、効果があり毒性の少ない、多発性骨髄腫の患者にとって有益な治療法が新たに提示された。