写真1 男性のホットフラッシュで効果を確認したLoprinzi氏

 抗てんかん薬ガバペンチン(gabapentin)が、前立腺癌の内分泌療法(ホルモン療法)によるホットフラッシュ(ほてり)の頻度を46%まで軽減することがランダム化二重盲検試験で明らかになった。男性のホットフラッシュで効果が確認されたのは初めて。Mayo ClinicのCharles Loprinzi氏(写真)らが6月3日、第43回米国臨床腫瘍学会で発表した。

 前立腺癌で、内分泌療法を受けている男性の6〜8割は、ホットフラッシュを経験しているといわれている。

 試験の対象は、前立腺癌で内分泌療法を受け、過去1カ月間に週14回以上ホットフラッシュを経験している223人(平均70歳)。プラセボ群、ガバペンチン 300mg/日群、600mg/日群、900mg/日群の4群に分け検討した。また症状の強さを軽度、中等度、強度、超強度の4段階に分け、それぞれ1〜4点で評価した。解析対象は218人。

 28日間の治療の結果、ホットフラッシュの頻度は、プラセボ群が22%、ガバペンチン300mg/日群が23%、600mg/日群が32%、900mg/日群では46%まで軽減した。また症状の強さは、それぞれ27%、30%、34%、44%減少した。

 有害事象としては、食欲低下と便秘がプラセボ群に比べてガバペンチン群では有意に多く見られた。

 女性の更年期で生じるホットフラッシュにおいては、ガバペンチンが有用性であることは既に報告されており、今回の試験の結果、男性のホットフラッシュに対しても、ガバペンチン900mg/日で有効性が認められ、忍容性も確認されたことになる。

 ガバペンチンは米国では1994年にてんかん発作に、2002年には帯状疱疹による痛みに対する治療薬として承認されている。国内でも抗てんかん薬として、通常、1200〜1800mg/日が使われている。