写真1 緑茶の効用を発表したRenate Burger氏

 緑茶に含まれているカテキン類の1つであるEGCG(Epigallocatechin gallate)に、骨髄腫細胞の増殖を抑制する活性があることが分かった。細胞培養による研究から明らかになったもので、ドイツKeil大学のRenate Burger氏(写真)らが6月2日、第43回米国臨床腫瘍学会で発表した。

 EGCGの抗腫瘍効果については、メーヨー・クリニックが初期の慢性リンパ性白血病の患者を対象に第1/2相の臨床試験に取り組むなど、人への応用へ向けた研究が進んでいる。Burger氏らは、多発性骨髄腫(MM;Multiple myeloma)に対する効果を調べるため、細胞培養による研究を実施した。

 実験には骨髄腫細胞系を用い、その増殖をEGCGが抑えるのかどうかを調べた。その結果、3日間の培養後、EGCGを加えた細胞系では、骨髄腫細胞の増殖が抑制されていることが分かった。またこの効果は、EGCGの用量に依存することも明らかになった。

 今回の結果を踏まえBurger氏らは、「EGCG は骨髄腫細胞の抑制活性を持っている」と結論した。発表会場では、どれだけの緑茶を飲めばいいのかなど、早くも臨床試験の成果を期待する声があがっていた。