写真1 「AVAiL」の結果を発表するChristian Manegolds氏

 未治療・進行非小細胞肺癌において、シスプラチン+ゲムシタビンの化学療法とベバシズマブを併用した場合、化学療法のみに比べて、無増悪生存は25%改善することが、国際的な第3相臨床試験の結果で明らかになった。Heidelberg大学のChristian Manegolds氏(写真)が6月2日、第43回米国臨床腫瘍学会で発表した。

 すでに、ECOG4599の第3相臨床試験で、カルボプラチン+パクリタキセルとベバシズマブの併用で生存延長が報告されている。今回の試験により、白金ベースの化学療法においてベバシズマブの上乗せ効果がさらに確認されたことになる。

 今回の試験は「AVAiL」と名付けられたランダム化プラセボ対照比較試験で、欧州、アジア、ラテンアメリカ、およびカナダ、オーストラリアの20カ国150施設が参加した。

 シスプラチン+ゲムシタビンの化学療法に、3週間おきにベバシズマブ7.5mg/kgを併用する群(345人)と、15mg/kgを併用する群(351人)、化学療法のみの群(347人)の3群で比較した。

 5〜6サイクルまで続けた結果、無増悪生存(PFS)はベバシズマブ7.5mg/kg併用群で25%、15mg/kg併用群で18%改善した。無増悪生存の中央値は化学療法群で6.1ヵ月、7.5mg/kg併用群で6.7ヵ月、15mg/kg併用群では6.5ヵ月だった。

 また奏効率は、化学療法群が20%、7.5mg/kg併用群は34%、15mg/kg併用群は30%と、ベバシズマブで有意に高かった。奏効期間はベバシズマブ併用群ではどちらも6.1カ月、化学療法群では4.7カ月だった。

 グレード3以上の有害事象はベバシズマブ併用群でやや多く見られ、高血圧が15mg/kg併用群で9%、7.5mg/kg併用群で6%、化学療法群では2%だった。死亡の割合には違いはなかった。