写真1 研究予算の増額要望を発表するASCO会長のGabriel Hortobagyi氏

 米国臨床腫瘍学会(ASCO)とがん関連団体は、米国国立衛生研究所(NIH)に対し、2008年度には研究予算を6.7%増額することを要望していることを、6月1日から始まった第43回米国臨床腫瘍学会で発表した。

 米国国立衛生研究所(NIH)および米国立がん研究所(NCI)における、癌関連予算は1998年から2003年には2倍に増額している。ところが2003年以降は、横ばいとなり、実質的には、過去4年間において12%も減少しているという。

 こうした現状に対処するため、NCIでは、脳腫瘍や黒色腫、肉腫、小児癌に関する研究プログラムの中止や、95件におよぶ第2相および第3相臨床試験の延期、さらに登録患者3000人分の削減を計画している。

 もしこのまま予算が増えなければ、今後の治療や予防、診断に影響を及ぼし、年間140万人の米国の新規癌患者の命にもかかわってくるだろうと、危機感を強めている。