図1 癌治療において現在、どちらかと言えば軽視されていると考えられる事項(複数回答)

 癌治療において軽視されていると考えられる事項は、「治療と医療費の問題」が最多であることが分かった。5月24日から実施中の「がん診療ガイドラインに関する調査」の途中経過で明らかになった。


 日経メディカル オンラインは、第43回米国臨床腫瘍学会・年次集会を速報するのを機に、「がん診療ガイドラインに関する調査」を企画。日本癌治療学会が3月に公開した「がん診療ガイドライン」を中心に、その使用頻度、利用目的、不満に思う点などを明らかにするとともに、癌治療の現状認識についても尋ねている。

 現状認識の項目では、選択肢を提示し、「癌治療において現在、どちらかと言えば軽視されていると考えられる事項」を選んでもらった。

 その結果、本日までの集計では、「癌治療と医療費の問題」を挙げた人が52.9%で最も多く、「癌治療の現場における患者教育や患者指導」が41.2%、「専門分化した癌専門医師間の情報交換や意思疎通」が35.3%などだった。

 これに「癌専門医、病理、放射線、看護などのチーム間のコミュニケーション」と「癌告知や精神的なサポートも含めた癌の緩和ケア」が29.4%、「癌患者の意思」と「医師をはじめとする医療関係者の精神的なサポート」が23.5%となっている(図1、複数回答)。

 第43回米国臨床腫瘍学会・年次集会でも、コスト・ベネフィットの問題をはじめ、患者指導や患者教育、あるいはチーム間のコミュニケーション、緩和ケアなどのテーマについて多数の発表が予定されている。医療関係者の燃えつき症候群を取り上げるセッションもあるなど、癌治療の現場が抱える課題に取り組む演題も予定されている。

 なお、「がん診療ガイドラインに関する調査」は、6月14日まで実施する予定です。アンケート画面はこちらをご覧ください。