イラン・タブリーズ大学Sina病院のAli Asghar Ebrahimi氏

 関節リウマチ(RA)患者と健康人でTNF-αTNF-α受容体IL-12の血中濃度を比較したところ、TNF-αでは有意な差が得られなかったのに対し、TNF-α受容体とIL-12では有意な差が得られ、初期以降の疾患活動性において、TNF-α自体より重要な働きをしている可能性があるとする報告があった。イラン・タブリーズ大学Sina病院のAli Asghar Ebrahimi氏らが、9月23日から横浜で開催されているアジア太平洋リウマチ学会(APLAR2008)の電子ポスターセッションで発表した。

 Ebrahimi氏らは、RA患者43人について、ELISA法で血清中のTNF-α、TNF-α受容体(I、II)、IL-12の濃度を測定し、健康人と比較した。患者はACR改訂基準に症状が合致し、(1)腫脹関節数≧6、(2)疼痛(圧痛)関節数≧10、(3)ESR≧28mm/時、(4)早朝のこわばり継続時間>45分のすべてを満たす活動性リウマチで治療中の者を対象とした。

 その結果、TNF-α自体については、患者群で平均32.90±19.27pg/mLに対して対照群では24.49±8.69pg/mLで、有意差はみられなかったが、IL-12については、患者群で88.90±38.74pg/mLに対して対照群では、62.11±39.83pg/mLで、患者群で有意に高値だった(p=0.048)。

 さらにTNF-α受容体1(TNF-αR1)では、患者群2.36±0.77ng/mL、対照群では1.70±0.35ng/mLと、両群に有意な差がみられ(p<0.005)、TNF-α受容体2(TNF-αR2)でも、患者群の9±2.28ng/mLに対して対照群で7.05±1.27ng/mLと、患者群で有意に高かった(p=0.001)。

 これらの結果についてEbrahimi氏らは、発症時や疾患初期にはTNF-αが重要な役割をもつが、その後はTNF-α受容体群の濃度を注視する必要があるのではないかとしていた。