アンジオテンシンIIを除去する抗体を誘導する高血圧ワクチンCYT006-AngQbに、早朝と昼間の血圧を下げる効果が確認された。ローザンヌ大医学生物学部(スイス)のJuerg Nussberger氏らが11月6日、米国心臓協会・学術集会の一般口演で報告した。

 無作為化臨床第IIa相比較試験の結果、CYT006-AngQbの300μg投与群(21人)で、昼間自由行動下の平均血圧が収縮期血圧で5.6mmHg、拡張期血圧で2.8mmHg、それぞれプラセボ群(24人)より低下していた(p=0.007とp=0.034)。

 また、早朝血圧(8時時点)も、収縮期血圧で25mmHg、拡張期血圧で13mmHgと、それぞれプラセボ群より大幅に低下していた(p<0.0001とp=0.0035)。

 昼間の血圧降下作用については、6月の欧州高血圧学会で報告済みだが、早朝血圧の降下作用については初めての学会報告となった。

 Nussberger氏らは、今回、危険な時間帯といわれる早朝に血圧降下作用が確認されたことを重視、CYT006-AngQbの可能性がさらに高まったとした。今後、臨床試験を重ね実用化を急ぐことにしている。