DASHダイエットの心疾患や脳卒中の抑制効果を発表したTeresa Fung氏

 DASHダイエットには血圧を下げるだけでなく、長期にわたって心疾患や脳卒中の発生を抑制する効果も期待できるようだ。Nurses Health Studyによって明らかにされたもので、米ハーバード大公衆衛生大学院のTeresa Fung氏(写真)らが11月5日、米国心臓協会・学術集会の一般口演で発表した。

 対象は、女性看護師で、1980年に8万8517人(34±59歳)が登録された。彼女らは登録時に心疾患はなく、また追跡期間中に糖尿病を発症しなかった。

 DASHダイエットは、果物、野菜および低脂肪乳製品を多く含み、その上、飽和脂肪と総脂肪を減らした食事療法。DASHダイエットの実施状況については、1980〜2004年までの24年間に計7回、DASHダイエット・スコアによる評価が行われた。

 一方、生活状況や健康状態は、2年ごとにアンケート調査を実施して収集した。各データは、Cox比例ハザードモデル基づいて解析した。

 その結果、24年間のフォローアップで、1867例の非致死性心筋梗塞と883例の心血管よ死、2317例の脳卒中発作(脳梗塞1242例、脳出血440例、不明635例)を確認した。

 年齢や喫煙状況などで調整した後、DASHダイエット・スコアの5分位数ごとに層別化し、それぞれのリスクを分析した。

 DASHダイエット・スコアの最も低い群を1.0とした場合の心血管死の相対リスクは、スコアの高い群になるほど、0.99、0.86、0.87、0.76(95%信頼区間、0.67-0.85、p<0.0001)と低くなっていた。

 また、非致死性心筋梗塞と脳卒中でも、DASHダイエット・スコアが高い群ほど相対的リスクが有意に低くなっていた。

 これらの成績からFung氏は、「DASHダイエットには、長期にわたって心疾患や脳卒中の発生を抑制する効果が期待できると考えられる」と考察した。