BMIリバウンドと小児の心疾患リスクについて発表するJennifer Jaworski氏

 体格指数(BMI)は、小児でいったん最小値を示した後に再び上昇することが知られている。このBMIリバウンドが早期に出現していた小児では、肥満や心疾患リスクが高いことが分かった。前向きのコホート試験で明らかになったもので、米オハイオ州のシンシナティ小児病院医療センターのJennifer Jaworski氏(写真)らが11月5日、米国心臓協会・学術集会の一般口演で発表した。

 Jaworski氏らは、健康に生まれた308人(男児158人、女児150人)を対象にBMIリバウンド年齢とその後の肥満や心疾患リスクとの関係を明らかにするため、前向きのコホート試験を行った。

 対象は、3歳から7歳までの間、4カ月ごとにBMIを測定してBMIリバウンド年齢を把握するとともに、7歳になった時点で、収縮期血圧や拡張期血圧、血清のインスリン値やレプチン値を測定し、さらに左心室、左心房性の機能をエコーによって評価した。

 結果はBMIリバウンド年齢によって、早期群(第25百分位数以下、87人)、中間群(第25〜第75百分位数、113人)、晩期群(第75百分位数以上、108人)の3群に分けて比較検討した。

 BMIリバウンド年齢は、男児では、早期群4.4歳、中間群5.4歳、晩期群6.6歳となり、一方の女児では、それぞれ4.2歳、5.0歳、5.7歳だった。
 
 群間で7歳時点でのBMIを比べたところ、男女とも、BMIリバウンド年齢が早いほど、BMIが高く、また収縮期血圧や拡張期血圧も高く、血清インシュリンやレプチン値も高かった。同様に、左心室や左心房のサイズも大きいことが分かった。

 この結果からJaworski氏らは、「BMIリバウンドが早い段階で出現した小児では、肥満や心疾患リスクが高い」と結論し、小児の肥満や心疾患リスクを把握する上で、BMIのモニターは欠かせない、などと考察した。