治療が難しい過敏性腸症候群に対し、アロエベラが症状の改善に有効であることが分かった。米シカゴで開催されている米国消化器学会(第40回米国消化器病週間DDW2009)のポスターセッションで6月2日、スウェーデン・Sahlgrenska大学病院のStine Storsrud氏が発表した。

 対象は過敏性腸症候群患者68人(男性17人、女性51人、平均44歳)で、アロエベラの錠剤250mgを服用する群とプラセボを服用する群に無作為に割り付けた。服用期間は4週間。試験前後で、過敏性腸症候群の症状変化をIBS Severity Scoring System(IBS-SSS)を用いて比較した。

 その結果、アロエベラ群では、試験前後でIBS-SSSが314ポイントから257ポイントへと有意に減少した(p=0.003)のに対し、プラセボ群では同276ポイントから253ポイントへと、あまり変化しなかった。IBS-SSSを症状別に分けてみると、痛みの強さについても有意にアロエベラ群で減少していた(p=0.03)。このほか、痛みの頻度や腹部の膨満感などについてもアロエベラ群でプラセボ群よりも減少する傾向にあった。

 試験前後でIBS-SSSが50ポイント以上低下した患者の割合についても、アロエベラ群では58%だったのに対し、プラセボ群では29%にとどまった(p=0.09)。また、服用期間中に不安が解消されたと答えた患者の割合も、アロエベラ群32%に対し、プラセボ群15%と、アロエベラ群で高い傾向を示した。

 Storsrud氏は「プラセボ群で4人、アロエベラ群で1人を除いた全員が試験を終了した。アロエベラ服用による重篤な副作用はみられず、非常に忍容性が高い有効な治療選択肢になると考えられた。より大規模な試験で、この結果を確認したいと考えている」とした。