米University of Alabama at BirminghamのFangjian Guo氏

 ACCORD試験の厳格血糖管理の結果を受け、HbA1cと総死亡率との関連については、その後世界的な議論が続いている。今回、米国NHANES IIIの糖尿病患者コホートを用いて、HbA1cと総死亡率、および心血管疾患(CVD)死亡率との関連を前向きに解析した結果、ベースライン時のHbA1cが7.5%を超えると総死亡率、CVD死亡率のいずれもが有意に増加し、それ以下では有意な増加は示されなかった。6月21日から25日までシカゴで開催されていた米国糖尿病学会(ADA2013)で、米University of Alabama at BirminghamのFangjian Guo氏らが発表した。

 対象は、NHANES III(1988〜1994年)、およびNHANES1999〜2004年のコホートの糖尿病患者2706人(別に、HbA1c≧6.5%の848人を加えての解析も実施)。平均年齢は61.8歳、平均HbA1cは7.6%、男性1233人。

 追跡期間は7.5年(中央値)で、この間の死亡は989人、そのうちCVD関連死亡は454人だった。

 対象者を、HbA1cが7.5%超群、6.5〜7.5%群、5.7〜6.4%群、5.7%未満群──の4つに分類し、5.7〜6.4%群の死亡率を1とした場合の総死亡、CVD死亡のハザード比をCox比例ハザードモデルで求めた。

 その結果、総死亡率は7.5%超群のみで有意に増加したが(ハザード比[HR]:1.63、95%信頼区間[95%CI]:1.36-1.96)、それ以下の群では5.7〜6.4%群の死亡率と有意差がなかった。CVD死亡率についても同様で、7.5%超群のみで有意に増加した(HR:1.49、95%CI:1.14-1.9)。

 Guo氏は、「今回の結果からは、HbA1c6.5%未満を管理目標とする強化血糖降下療法は、総死亡やCVD死亡を増加させない可能性が示唆された。また、HbA1c管理目標は死亡リスクの観点では7.5%以下という結果が示された」とまとめた。