米Rush University Medical CenterのS. Reutrakul氏

 2型糖尿病患者において、朝食を抜くことは夜型指向性のライフスタイルと関連していたほか、朝食を抜くことと夜型指向性はともに血糖コントロール不良と有意な関連があることが示された。米Rush University Medical CenterのS. Reutrakul氏らが、6月21日にシカゴで開幕した米国糖尿病学会(ADA2013)で発表した。

 夕方から夜間に活動のピークがあり、夜遅く寝るといった夜型指向性の人は、しばしば朝食を抜きがちだ。朝食を抜くことは、肥満、インスリン抵抗性、2型糖尿病のリスク増加につながることが指摘されている。

 Reutrakul氏らはこれまでに、2型糖尿病患者のうち、夜型指向性で1日に摂取するカロリーの大部分が夕食による場合、血糖コントロールや睡眠の質が悪化することを報告している。今回は、朝食摂取の有無が、血糖コントロール、朝型・夜型の指向性、摂食行動に違いを与えるかについて検討した。

 対象は交代制で勤務していない2型糖尿病患者194人。参加者の自己申告に基づき、平日と週末の睡眠時間から睡眠中間時間を算出して、朝型、夜型指向性の指標とした。HbA1c値は診療記録から収集した。糖尿病罹病期間は10〜12年、合併症を1つ以上持つ患者は63〜77%だった。

 解析対象のうち、朝食摂取群は172人、朝食抜き群は22人だった。

 両群の患者背景を比較すると、平均年齢は朝食摂取群が59歳、朝食抜き群が49歳、HbA1c値は7.4%、9.0%、BMIは35kg/m2、40kg/m2で、いずれも有意差があった。

 睡眠負債(1日に必要な睡眠時間と実際の睡眠時間との差)は朝食摂取群が1.5時間だったのに対し、朝食抜き群が2.0時間と有意差はなかった(P=0.23)。睡眠中間時間はそれぞれ3時21分、4時34分だったほか、平日の就寝時間は22時39分、23時54分、週末の就寝時間は23時00分、0時22分、平日の起床時間は6時47分、7時47分、週末の起床時間は7時21分、8時35分で、平日の起床時間以外は全て有意差があった。

 1日の平均摂取カロリーは、朝食摂取群が1514 kcalに対し、朝食抜き群が1128 kcalと有意に少なかった(P=0.002)。しかし、昼食、夕食の摂取カロリーは両群間に有意差はなかった。

 昼食が1日の摂取カロリーに占める割合を算出すると、朝食摂取群が26%に対し、朝食抜き群が36%だった。夕食についてはそれぞれ35%、53%で、昼食、夕食ともに朝食抜き群において1日摂取カロリーに占める割合が有意に高かった(それぞれP=0.024、P<0.001)。

 重回帰分析から、朝食を抜くことと朝型・夜型指向性はHbA1c値上昇と相関があることが確認された(それぞれP=0.007、P=0.005)。

 これらの結果からReutrakul氏は、「朝食を抜くことと夜型指向性は関連があったほか、朝食を抜くことと夜型指向性は共に血糖コントロール不良に関連していることが示された。2型糖尿病患者において、朝食の摂取や睡眠のタイミングを調整することが血糖コントロール改善につながるかについてはさらなる検討が必要」と語った。