米Brigham and Women's HospitalのDonald C. Simonson氏

 糖尿病患者の50%はインターネットを使っており、そのうち体重コントロール薬物療法の情報を調べている糖尿病患者は、非糖尿病の人の2倍近くに及ぶことも明らかになった。米Brigham and Women's HospitalのDonald C. Simonson氏らが6月21日にシカゴで開幕した米国糖尿病学会ADA2013)で発表した。

 健康や医療に関わる情報を入手したり普及させたりする手段として、インターネットやソーシャルメディアを利用する機会が劇的に増えている。しかし、糖尿病患者がこれらのメディアをどれだけ利用しているかを把握できるデータは限られている。そこで演者らは、糖尿病患者のモニターや健康医療情報の増進に利用するインターネット技術を設計する際に役立つ資料を得るため、2008年と2010年および2012年に行われたPew Research CenterによるEmailやインターネットに関する横断的電話調査の結果を分析した。

 3回の電話調査では、2008年に2253人、2010年に3001人、2012年に3014人の合計8268人から回答が得られた。

 対象の背景は、男性が44%、既婚者が49.2%、18歳未満が26.6%、大学以上の学歴が57.5%、白人が72.6%、ヒスパニック系が13.7%だった。

 病気を抱えている人は、糖尿病が12.8%、高血圧が29.7%、肺疾患が12.2%、心疾患が8.6%、糖尿病と高血圧が8.6%、糖尿病と肺疾患が2.7%、糖尿病と心疾患が3.2%だった。

 調査の結果、糖尿病患者は1052人で、非糖尿病の人は7160人だった(回答拒否が31人、不明が25人)。糖尿病患者のうち50.6%がインターネットを利用していた。非糖尿病の人では75.2%だった。

 2012年には、ネットの利用目的についても調査している。その結果、体重減量や体重コントロールに関連する情報を探索していたのは糖尿病患者群が27.4%で、非糖尿病群に対するオッズ比は1.70(P=0.015)だった。薬物療法に関する情報についても糖尿病患者群で多く(24.2%)、オッズ比は2.04(P=0.001)だった。

 演者らは、今回の結果を踏まえて、インターネットを利用した糖尿病管理および教育プログラムを実現する必要がある、と結論した。