米疾病予防管理センター(CDC)のKai Mckeever Bullard氏

 簡単な質問で構成されるスクリーニングテスト前糖尿病患者、および未診断糖尿病患者の早期発見に有効であることを、6月24日から米サンディエゴで開催されている米国糖尿病学会(ADA2011)で、米ジョージア州アトランタにある米疾病予防管理センターCDC)のKai Mckeever Bullard氏(写真)が発表した。

 1995年にHermanらが開発したスクリーニングテストが、糖尿病と診断されていないハイリスク患者の検出に有効かを検討した。データの抽出には2007〜2008年のNational Health and Nutrition Examination Surveyを使用。20歳以上で糖尿病既往歴のない人のうち、糖負荷後2時間値(2hPG)、空腹時血糖値(FPG)、HbA1c値の3つのデータを有する1762人を対象とした。

 スクリーニングテストは、出産時の体重が9ポンド以上の子を出産した経験がある(1点)、兄弟の糖尿病歴(1点)、両親の糖尿病歴(1点)、身長に対する標準体重より重い(5点)、65歳以下でほとんど運動しない(5点)、年齢が45歳〜64歳(5点)、65歳以上(9点)――の計7つのスコアを合計するもの。一方、対象者を2hPG、FPG、HbA1cの3つの検査値のいずれかによって糖尿病かどうか診断したところ、有病率は58%となった。

 これらの結果を元にスクリーニングテストの感度および特異度を求めたところ、カットオフスコア値が9点のとき、それぞれ66%(95%信頼区間:0.63-0.69)、70%(95%信頼区間:0.66-0.73)で最大となった。AUCは72.8%だった。

 Kai Mckeever Bullard氏は、「前糖尿病、または診断されていない糖尿病患者の識別に、今回用いたスクリーニングテストが有効であることが分かった。ハイリスクの患者を識別するには、カットオフ値をスコア9点以上とするとよいだろう」とまとめた。

(日経メディカル別冊編集)