大会会場のSan Diego Convention Center

 第71回米国糖尿病学会学術集会(ADA2011)が6月24日、初夏の米サンディエゴで開幕した。世界中から1万3000人余の糖尿病診療に携わる医療関係者が参加し、28日までの5日間にわたって臨床試験の成果をはじめとする臨床上の最新知見から糖尿病指導・教育のあり方などまで、多岐にわたるテーマについて議論が展開される。

 今大会では96のシンポジウム、49の一般口演セッション(378件)のほか、1662件の一般ポスター発表、131件の「Late-Breaking posters」などが予定されている。抄録件数としては、昨年の大会を上回る規模となった。

 大会の目玉であるセッション「Late Breaking Studies」では、5演題の発表があり、それぞれの臨床試験の成果が報告される。具体的には、糖尿病性黄斑浮腫に対する新しいVEGF阻害薬についてフェーズ3試験の結果が発表されるほか、2型糖尿病の新規薬となるグルコース依存性インスリン分泌促進薬(GPR40作動薬)の成果も明らかになる。

世界中から1万3000人が参加する

 米国だけでも2600万人と言われる糖尿病患者がおり、700万人もの未診断糖尿病患者がいる。また、糖尿病前症は7900万人にも上ると見込まれている。糖尿病の診断や治療に関連する費用は、妊娠糖尿病や糖尿病前症、診断に至っていない糖尿病などを加えると、優に200億円を超えるとの推計もある。これだけの医療費をどのようにして抑えていくかは、世界的にみても緊急課題の1つになっている。今大会でも、糖尿病対策にどのように取り組むべきなのかを、コストの視点から議論するセッションも予定されている。

(日経メディカル別冊編集)