ともにGLP-1アナログ製剤であるリラグルチドエクセナチドの効果を26週間比較したところ、リラグルチドの方がより良好な血糖コントロールおよび体重減少が得られることが分かった。米ニューオーリンズで開催されている第69回米国糖尿病学会(ADA2009)のシンポジウムで6月8日、米North Carolina大学のJohn B.Buse氏が明らかにした。

 この試験は、リラグルチドの第III相臨床試験であるLEAD(Liraglutide Effect and Action in Diabetes)プログラムの1つ。対象は、メトホルミンとスルホニル尿素剤(SU剤)の両方もしくはどちらかを使用している2型糖尿病患者464人で、リラグルチド1日1回注射(233人)かエクセナチド1日2回注射(231人)を上乗せする2群に無作為割付けし、26週間観察した。試験開始時の両群の患者背景に違いはなかった。

 その結果、HbA1c値はリラグルチド群で1.12%低下し、エクセナチド群の0.79%低下よりも有意に優れていた(p<0.0001)。HbA1c値が7.0%未満を達成した割合は、リラグルチド群54%、エクセナチド43%と、有意にリラグルチド群で高かった(p=0.0015)。空腹時血糖値についても、リラグルチド群は1.61mmol/L低下で、エクセナチド群の0.60mmol/Lに比べ、有意な改善効果が示された(p<.0001)。

 体重変化については、リラグルチド群で3.24kg減少、エクセナチド群で2.87kg減少となり、有意差はなかったものの、リラグルチド群で体重減少が多い傾向がみられた。重篤な低血糖については、リラグルチド群ではみられず、エクセナチド群で2人だった。軽度の低血糖についても、リラグルチド群が年間患者当たり1.9件だったのに対し、エクセナチド群では年間患者当たり2.6件と多い傾向があった。

 Buse氏は「リラグルチドとエクセナチドとの間で、臨床的に意味のある有効性の違いが得られたことは興味深い。GLP-1アナログ製剤は、低血糖を増加させず体重減少をもたらす点が注目されている。こうした治療を必要とする患者に対しては、リラグルチドを積極的に考慮すべきである」と結論づけた。