65歳以上の2型糖尿病患者を対象にした、DPP-4阻害薬シタグリプチンの有効性と安全性が確認された。米Albert Einstein医科大学Nir Barzilai氏が6月7日、米ニューオーリンズで開催されている第69回米国糖尿病学会ADA2009)のポスターセッションで報告した。

 試験対象者は、HbA1c値が7.0〜10.0%である65歳以上の高齢者206人。対象者を24週間シタグリプチン単独投与する群とプラセボ群に無作為割付した。シタグリプチン群102人、プラセボ群104人だった。安全性を考慮し、試験開始から1週間、毎日血糖値を測定した。

 試験開始前と1週間後で血糖値を比較したところ、変化のなかったプラセボ群に比べ、シタグリプチン群では23.5mg/dL低下と、有意な低下が得られた(p<0.001)。24週後の測定でも、空腹時血糖値およびHbA1c値ともに、プラセボ群に比べて有意に低下していた(p<0.001)。

 有害事象に関しては、何らかの臨床症状が生じたのはシタグリプチン群46%、プラセボ群53%だった。重篤な低血糖はみられなかった。

 Barzilai氏は「シタグリプチンは高齢の2型糖尿病患者に対し、1週間という短期間でも優れた血糖降下作用を示すことが確認された。24週間投与した際の安全性も高く、忍容性に優れた治療法と考えられた」と強調した。