GLP-1アナログ製剤のエクセナチドは、週1回の投与を2年以上の長期間続けても、良好な血糖コントロールおよび体重減少を維持できることが示された。6月7日、米ニューオーリンズで開催されている第69回米国糖尿病学会ADA2009)の一般口演で、米San Diego大学Terri Kim氏が明らかにした。

 対象は、2型糖尿病患者295人。週1回または1日2回のエクセナチド注射を受ける30週間の試験を終えた後、74週間にわたりエクセナチドの週1回注射を継続した。対象者の試験開始時のHbA1c値は8.2%、空腹時血糖値は168mg/dL、BMI34.8g/m2、罹病期間7.1年だった。

 74週間後、HbA1c値は1.7%低下、空腹時血糖値は40mg/dL低下と、長期にわたり改善が維持されていた。体重は、試験開始時から3.6kg減少した。脂質に関しても、総コレステロール値は8.6mg/dL、LDLコレステロール値は4.5mg/dL、中性脂肪は15%と大きく低下した。また、拡張期血圧も全体で3.0mmHg、高血圧患者では9.4mmHgと大幅に低下した。

 有害事象については、吐き気が最も多く、試験期間中12%にみられたが、時間経過とともに減少する傾向があった。治療を必要とする重度の低血糖はなかった。

 Kim氏は「エクセナチドは有効性、安全性ともに優れた治療法と考えられた。週1回の投与により2年以上良好な血糖コントロールと体重減少を維持できることから、長期間治療を続けている糖尿病患者に対し、積極的に考慮すべき選択肢と言える」と結んだ。