GLP-1アナログ製剤エクセナチドは、3年以上の長期間にわたり患者に投与しても良好な血糖コントロールを維持でき、かつ体重も減少させることが証明された。6月25日の一般口演で、米国ノースカロライナ大学チャペルヒル校のJohn Buse氏が報告した。

 試験は2段階で行われた。まず、メトホルミンやスルホニル尿素剤(SU剤)といった経口薬のみでは十分な血糖コントロールが得られない2型糖尿病患者217人(平均年齢58歳、平均BMI34kg/m2)に対し、エクセナチド5μg、10μg、プラセボのいずれかを30週間追加投与する無作為割付試験を行った。30週後にエクセナチド投与群では、HbA1c値、空腹時血糖値、体重の減少が確認された。

 その後、全群に4週間エクセナチド5μgを投与し、その時点をベースラインとして、さらに全群にエクセナチド10μgを156週まで、122週間にわたり投与した。

 その結果、エクセナチドは3年間にわたり、患者のHbA1c値をベースラインと同じ水準で維持できた。HbA1c値が7%以下である割合も、ベースライン54%に対し156週後では46%と、差はなかった。また、ベースライン時の平均体重99kgを、156週後には5.3kg減少させる効果もあった。減量効果は84%の患者に見られた。

 さらに、インスリン分泌能の指標となるHOMA-β(β細胞機能)についても、ベースライン時52%から156週後には70%へと有意に改善させた(p<0.0001)。

 発表したJohn Buse氏は、「エクセナチドはβ細胞の機能を高め、長期的に糖尿病患者のインスリン分泌を回復させるのではないかと期待される。長期間治療を続けている糖尿病患者に対し、考慮すべき選択肢と言える」と強調した。