GLP-1アナログ製剤のエクセナチドによる治療が、現在広く行われているインスリン注射の代わりになりうるかを検討したパイロットスタディの結果が発表された。米国ナッシュビル大学のStephen Davis氏が、第67回米国糖尿病学会のポスターセッションで報告した。

 この試験では、インスリンと経口薬(メトホルミンまたはスルホニル尿素剤)を併用している49人の2型糖尿病患者を、インスリンの代わりにエクセナチド5μgを4週間注射した後10μgを12週間注射する群と、従来の治療を継続する群に無作為割付けした。経口薬は、同様に継続して服用した。

 16週後、血糖値が90〜110mg/dLでコントロールできていたのは、インスリン群79%に対し、エクセナチド群69%だった。さらに、30人(エクセナチド群16人、インスリン群14人)の患者を対象に、IVGTT法により膵β細胞の反応性を調べたところ、エクセナチド群ではインスリン群よりも優れている傾向にあった。

 発表したStephen Davis氏は、「β細胞の反応性を改善することで、インスリンよりもエクセナチドの方が優れたアウトカムを得られる可能性がある」と結論した。