日本人の2型糖尿病患者226人を対象に、GLP-1アナログ製剤リラグルチドの有効性を評価したフェーズ2試験の結果が、第67回米国糖尿病学会で発表された。この試験は、関西電力病院(大阪市)院長の清野裕氏らのグループが行ったもの。

 2型糖尿病患者226人(平均年齢57.3歳、男性151人、女性75人、平均体重62.9kg、平均HbA1c値8.3%)を、リラグルチド0.1mg、0.3mg、0.6mg、0.9mgもしくはプラセボを1日1回投与する群に無作為割付けし、14週間以上にわたり服用してもらった。

 その結果、0.9mg投与群では75%の患者が、HbA1c値を7%未満に、60%近くは6.5%未満にまで低下させることができた。0.6mg投与群でも、62%の患者でHbA1c値が7%未満に低下した。一方、プラセボ群では、HbA1c値が7%未満に低下できたのはわずか9%だった。

 低血糖はみられず、著しい体重増加もなかった。消化管関連の有害事象を0.9mg投与群とプラセボ群で比較すると、下痢9%対4%、胃炎7%対0%、吐き気7%対2%だったが、十分許容できる範囲のものだった。清野氏は「これまでの糖尿病治療では、低血糖の問題が避けて通れなかった。この危険性が少なく、血糖コントロールにも優れているので、期待が持てる薬剤だ」と指摘した。