米国Mayo Clinic RochesterのNour Zleik氏

 初発の痛風患者に直ちに投薬治療を開始するかどうかは専門家の間でも意見が分かれるところだが、再発の可能性は、「高尿酸値」と「初発がMTP1以外の関節」で有意に高いことが示された。10月26日から30日まで米国サンディエゴで開催されている米国リウマチ学会(ACR2013)で、米国Mayo Clinic RochesterのNour Zleik氏らが発表した。

 対象は、1989年1月から92年12月までに新たに痛風と診断された158人(73.4%が男性、平均年齢59.2歳、BMI=28.6kg/m2)。平均13.4年追跡し、再発作の有無などを調べた。

 初発の痛風発作時の尿酸値は平均8.1mg/dLで、91.8%が1関節のみ、2関節以上の発作は8.2%だった。親指の付け根(MTP1)の炎症は全体の74.7%を占めた。

治療内容は、NSAIDが86.7%、コルヒチン11.4%、ステロイド1.9%。初発後から尿酸降下薬を開始した患者は13.4%だった。

 観察期間に見られた2度目以降の再発作は計381回で、1回もなかった患者が30%、1回19%、2〜3回24%、4〜5回16%、6回以上11%だった。2度目以降の発作の約6割は初発から5年以内に起こっていた。

 条件付きfrailty モデルを用いて再発の予測因子を検討したところ、有意な予測因子は、「初発がMTP1以外の関節」(ハザード比〔HR〕:1.51、95%信頼区間〔95%CI〕:1.04-2.19、P=0.03)、および「ベースライン尿酸値」(HR:1.35、95%CI:1.22-1.49、P<0.001)の2つだった。年齢、性、BMI、アルコール摂取、総コレステロール値や中性脂肪値、尿酸降下薬の開始は、いずれも有意な予測因子ではなかった。

 Zleik氏は、「今回の研究結果から、高尿酸値だけでなく、初発関節がMTP1以外の場合、再発の可能性が高いことが示された。尿酸降下薬をいつ開始するかを検討する上で有用な指標といえるだろう」と話した。