スウェーデンInstitute Of Environmental MedicineのMaria R. C. Sandberg氏

 関節リウマチ(RA)患者を対象に、診断時から遡って5年前の運動状況を確認したところ、運動量が多い患者ほど診断時の疾患活動性が低く、より軽症であることが示された。10月26日から30日まで米国サンディエゴで開催されている米国リウマチ学会(ACR2013)で、スウェーデンInstitute Of Environmental MedicineのMaria R. C. Sandberg氏らが発表した。

 RAを対象としたスウェーデンの大規模ケースコントロール研究であるEIRAに登録しているRA患者617人を対象に、診断の5年前の運動実施状況を聞いた。

 運動状況は、1群(家事などの身体活動を週に2時間未満)、2群(家事などの身体活動を週に2時間以上)、3群(30分以上のエクササイズを週に1〜2回)、4群(30分以上のエクササイズを週に3回)に分け、イラストで示した中から選択してもらった。

 疾患活動性(DAS28)、医師による評価(5つのカテゴリー)評価、痛み(VAS)、QOL(HAQ)の4つについて、それぞれ中央値以上と診断されるオッズ比(OR)を求めたところ(1群=1.0)、いずれも運動量が多くなるほどオッズ比は低くなった(「医師による評価」のP for trend=0.02、他は全てP for trend<0.01)。

 例えばDAS28は、2群のオッズ比が0.84(95%信頼区間〔95%CI〕:0.30-1.59)、3群が0.58(95%CI:0.30-1.12)、4群が0.41(95%CI:0.02-0.82)だった。

 さらに、1群と2群を「規則的運動なし群」(n=329人)、3群と4群を「規則的運動群」(n=288人)の2群に分け、規則的運動なし群を1.0とした場合の規則的運動群のOR(中央値以上の診断)を求めた。

 その結果、規則的運動群の各指標のオッズ比は、DAS28(≧5.3)が0.66(95%CI:0.39-0.82)、医師評価(>中等度)が0.62(95%CI:0.42-0.92)、VAS(>50mm)が0.67(95%CI:0.47-0.96)、HAO(1以上)が0.84(95%CI:0.58-1.23)となった。

 Sandberg氏は、「RAと診断される前によく運動していた患者ほど、RAがより軽症と診断されることが示された。RA発症リスクの高い人には朗報で、日ごろから積極的に運動するように心がけることが重要と言えるだろう」と語った。