米BioCryst Pharmaceuticals社のWilliam P. Sheridan氏

 痛風患者に対し、アロプリノールプリンヌクレオシドホスホリラーゼPNP)阻害剤(BCX4208)を併用すると、アロプリノールのみに比べ、12週間後に血清尿酸値が6.0mg/dL未満に減少する割合が、およそ2倍に増大することが治験第IIb相で明らかになった。BCX4208はまた、服用による有害事象や感染症の発生率増大も認められず、その安全性が概ね確認できた。アロプリノール不応性の痛風患者には、朗報と言えそうだ。

 これは、米BioCryst Pharmaceuticals社のWilliam P. Sheridan氏らが、痛風患者約280人について行ったBCX4208の治験第IIb相の成果で、11月5日から9日までシカゴで開催された米国リウマチ学会(ACR2011)で発表した。

 研究グループは、血清尿酸値が6.0mg/dL以上で、アロプリノール300mg/日を2週間以上服用中の痛風患者278人を対象とした。被験者は無作為に、BCX4208を5mg/日、10mg/日、20mg/日、40mg/日とプラセボを投与する5群に分けられ、12週間にわたって追跡された。被験者のうち男性は266人、女性は12人、平均年齢は49歳、BMIは36kg/m2、平均血清尿酸値は6.6〜7.5mg/dLだった。被験者はまた、痛風発作予防のために、コルヒチン0.6mg/日またはナプロキセン220〜250mgを1日2回、服用した。

 主要評価項目は、12週間後における血清尿酸値6mg/dL未満を達成した人の割合だった。

 その結果、12週間後に血清尿酸値が6mg/dL未満だったのは、BCX4208の5mg群が45%、20mg群が39%、40mg群が49%と、プラセボ群の18%に比べいずれも有意に高率だった(それぞれP=0.004、P=0.021、P<0.001)。一方、10mg群では33%とプラセボ群に比べ有意差には至らなかった(P=0.125)。プラセボ群と投与群全体では、有意差が認められた(P=0.009)。

 副次的評価項目とした血清尿酸値が5mg/dL未満の割合は、治療群のうち10mg群以外で、プラセボ群より有意に高率だった。また、血清尿酸値の試験開始時点からの変化絶対値と変化率の平均についても、プラセボ群ではともに増加したのに対し、治療群ではともに全て減少し、10mg群以外で有意差が認められた。

 有害事象については、致死や生命を脅かす事象はなく、全有害事象の発生率も各群で同等だった。また、感染症発生率も、各群で同等だった。なお、40mg群の8人、20mg群の2人で、CD4+細胞数が350/mm3未満に達し、BCX4208の服用を中止した。

 投与量については、追跡期間中、用量に応じたリンパ球数の減少が認められたものの、12週までには差はなくなった。

 会場からの、アロプリノールの投与量に関する質問を受け、Sheridan氏は、「アロプリノールの投与量300mg/日は最も一般的な投与量なので採用した。今後、異なるアロプリノール投与量に対するBCX4208併用の効果を調べることは興味深いと思う」と回答した。

(日経メディカル別冊編集)