先生は関節リウマチ(RA)患者の外来受診時、どのくらいの割合で圧痛・腫脹関節数の正式な計測をしていますか?――今年3月に欧州で開催されたリウマチ専門医向けの会合で行われたこんな調査で、64%の医師が「50%以上実施する」と回答していた。11月7日から11日まで、米国アトランタで開催されている米国リウマチ学会(ACR2010)で、ニューヨーク大学Langone医療センターのTheodore Pincus氏らが報告した。

 Pincus氏らは今年3月、ある製薬企業が協賛した会合に出席した約300人のリウマチ専門医に対し、会場に用意された押しボタン式のアンケート装置を利用して、次のような質問への回答を求めた。「外来受診したRA患者さんに対し、どのくらいの割合で正式な圧痛・腫脹関節数の計測をしていますか? ただし臨床試験やその他の臨床研究に関する診療を除く、日常診療の場合について答えてください」。回答の選択肢は、「一切しない」、「1-24%」、「25-49%」、「50-74%」、「75-99%」「常時測る」とされた。

 調査の結果、143人の回答が記録された。内容は、「一切しない」が4%、「1-24%」が13%、「25-49%」が19%、「50-74%」が16%、「75-99%」が23%で、「常時測る」が25%だった。50%以上との回答は計64%と、3人に2人の割合だった。

 会合には欧州各国の医師が参加していたが、本調査に5人以上が回答した英国、ドイツ、スペイン、イタリアについては、回答の傾向に差は見られなかった。

 本研究では、2003年に実施した同様の調査と比較している。2003年調査は500人を対象にして実施された。結果は、「一切しない」が13%、「1-24%」が32%、「25-49%」が11%、「50-74%」が14%、「75-99%」が16%、「常時測る」が14%で、50%以上実施した医師は44%と5割を下回っていた。

 Pincus氏は様々な機会に圧痛・腫脹関節数計測の重要性を訴えており、2010年の調査結果についても、「前回よりも向上したが、未だ3人に1人の医師は外来で5割以下しか診ていない」として、教育・普及の必要性を強調していた。

(日経メディカル別冊)