リウマチ科フェローを選ぶ際、「知的興味」と「就業時間」を最も重視していることが分かった。179人の医師らを対象とした調査で明らかになったもので、バージニア・コモンウェルス大(米、リッチモンド)のLalia Rahbar氏らが10月29日、サンフランシスコで開催されていた米国リウマチ学会ACR2008)で発表した。

 演者らは、求人の視点から、リウマチ学に携わる人々の特徴を把握するために、キャリア選択の動機をリウマチ科フェローと若い研修中の医師らで比較検討した。米国のフェローは後期レジデントを修了した中堅医師で、通常、専門医資格の取得を目指す。日本の認定医に近いとされる。

 調査はアンケート方式で行い、2005年から2006年にかけて179人から質問票を回収した。内訳は、リウマチ科フェロー75人、医学生48人、内科レジデント25人、他のフェロー26人、教員5人だった。

 質問は27項目で、時間管理と就業時間、収入、訴訟の可能性、雇用機会などに関するもので構成した。

 22項目を変数として行ったロジスティック回帰モデルでは統計学的に不十分だったため、主成分分析と探索的因子分析を行った。その結果、8種類の因子が浮かび上がった。

 これらの因子を分類したところ、(1)時間(就業時間、休暇、病院への呼び出し、家族との時間など)、(2)金銭(報酬、名声、雇用機会、訴訟の可能性など)、(3)個人的な適合性(知的興味、年齢、配偶者のキャリアなど)――の3項目に集約できた。また、個々の因子では、「知的興味」と「就業時間」が突出していた。

 これらの結果から演者らは、「“時間”と“金銭”と“個人的な適合性”が、リウマチ学の選択に影響を及ぼすことを見い出した。特に、“知的興味”と“就業時間”を重視していることも示された」と結論した。