フィンランド・ヘルシンキ大学のMarjatta Leirisalo-Repo氏

 フィンランド・ヘルシンキ大学のMarjatta Leirisalo-Repo氏らは、メトトレキサート(MTX)スルファサラジン(SSZ)ヒドロキシクロロキン(HCQ:本邦未承認)+プレドニゾロン(PRD)4剤併用レジメンCOMBI)により、勤労の機会を失う関節リウマチ(RA)患者が減少することを報告している。今回、同氏らは、このCOMBIレジメンにインフリキシマブ(IFX)を6カ月のみ併用することにより、一層多くの患者が失業・休業から救われることを、多施設共同無作為化比較試験NEO-RACo試験において確認、サンフランシスコで開催中の米国リウマチ学会(ACR2008)で発表した。

 同試験の対象は、65歳未満で症状発現から12カ月以内、抗リウマチ薬(DMARD)使用歴のない活動性RA患者99例(女性67%)である。これらの患者は、無作為に、(1)COMBI+IFX(IFX群;n=50)、もしくは(2)COMBI+プラセボ(プラセボ群;n=49)に割付けられた。ベースライン時の年齢は46 ±10歳、有症候罹病期間は2〜6ヵ月、腫脹関節数は15±6、圧痛関節数は20±10、ESRは33±22mm/hr、HAQは1.0±0.7であり、68%がリウマトイド因子陽性であった。

 両群の患者には、COMBIレジメン(MTX最大25mg/週、SSZ最大2mg/日、HCQ 35mg/kg/週、PRD 7.5mg/日)に加えて、4、6、10、18、26週時にIFX(3mg/kg)もしくはプラセボが投与された。ただし、治療開始から3カ月を経過した時点でこれらの治療に不応あるいは非忍容であった場合は、DMARDの変更が認められた。また、局所ステロイドの使用も可とされた。

 2年後の寛解率は、プラセボ群が53%、IFX群が70%であり、IFX群の寛解率は全期間を通じてプラセボ群を上回っていた(オッズ比:1.97、95%CI:1.03-3.74、P=0.04)。さらに、RA症状のために仕事ができなかった日数の中央値は、プラセボ群が31日であったのに対し、IFX群では2.5日にすぎなかった。年齢・性について調整した休業頻度は、プラセボ群のほうが1.65倍高率であった(95%CI:1.56-1.75、P<0.001)。また、プラセボ群の10%がRAのために失業したのに対し、IFX群の失業は2%にとどまった(P=0.10)。

 今回、2年間の報告により、COMBIレジメンに加えてIFXを6ヵ月間併用することで、早期活動性RA患者の労働損失が著明に減少することが示された。患者の半数が2年間で2.5日以内の休業ですむことは、働き盛りの患者にとって、大きな救いとなるであろう。