メイヨークリニックリウマチ科のNisha Manek氏

 米国リウマチ医は代替医療をどうみるか。初の全米調査の一部がまとまった。マッサージヨガは「有効」「薦める」という回答が多いが、“”については否定的。また、女医は男性医師より、代替医療に好意的な傾向がみられた。メイヨークリニックリウマチ科のNisha Manek氏らの研究成果で、サンフランシスコで開催中の米国リウマチ学会(ACR2008)のポスターセッションで10月26日に報告された。

 Manek氏らは、米国立衛生研究所(NIH)の支援で実施された補完代替医療CAM:complementary and alternative medicine)に関する全米医師調査データを用いた。全米医師会(AMA)に登録された65歳以下のリウマチ医から無作為抽出された600人に代替医療についての質問票を郵送、345人(58%)から回答を得た。

 回答した医師の平均年齢は52歳、女性が24%、人種は白人が89%、次いでアジア系9%、黒人1%の順。外国生まれが18%を占めていた。勤務形態はグループ開業が46%で最も多く、以下、個人開業28%、大学など20%、勤務医3%だった。

 代替医療としては、(1)カイロプラクティックなどの脊柱指圧療法、(2)鍼灸、(3)「霊気」などの精神力療法、(4)ヨガなどの瞑想療法、(5)グルコサミンコンドロイチンなどのサプリメント、(6)マッサージなどの身体療法、を取り上げ、それぞれについて有効性(非常に有効、まあ有効、それほど有効でない、全く有効でない)と、推薦するかどうか(強く薦める、薦めることもある、あまり薦めない、決して薦めない)を質問した。

 その結果、有効(非常に、まあ)とした医師が最も多かったのは、身体療法(合計70%)で、瞑想療法(63%)、鍼灸(54%)がそれに続いた。

 逆に精神力療法は、実に89%の医師が有効でない(あまり、全く)と否定的で、サプリメントも60%と否定的見解が大勢を占めた。

 一方、推薦する治療法(強く薦める、薦めることもある)は、身体療法の65%が最も多く、次いで瞑想療法の64%。逆に多くの医師が推薦に否定的だったのは、精神力療法の91%が群を抜いて多く、次いで脊柱指圧療法の61%だった。

 医師のプロフィールと有効性、推薦に対する見解の関連性について多変量解析を行ったところ、女性、外国生まれ、勤務医が独立の因子となった。療法別にみると、女性医師は瞑想療法、サプリメント、身体療法を男性医師よりも有意に有効と認識していた。

 Manek氏は、全体としてリウマチ医は代替療法に好意的、特に若い医師にその傾向が強いとみる。その上で、代替医療を取り込んだ“統合的医療”が可能かどうかは、エビデンスの構築が不可欠であり、併せて代替医療の融合について、医師の姿勢をより詳細に調査する必要があるだろうと述べていた。