欧米では、原疾患の増悪などによって一時的に疾患活動性が高まった場合、インフリキシマブ(IFX)の増量投与が承認されている。ベルギーGhent大学のBert Vander Cruyssen氏らは、IFXが投与された関節リウマチ(RA)患者約500例を4年以上にわたり観察、一時的に増量を要した患者は約20%であり、増量を受けた大部分の患者はその後、3mg/kgに戻っていたことを報告した。11月8日、米国リウマチ学会・学術集会のポスターセッションで発表した。

 本検討の対象は、IFXを投与したDMARD抵抗性の重症RA患者511例である。このうち22%の患者は、30週以降にIFXの増量(100mg/回)を経験していた。Cruyssen氏らは、これらの患者を1年間厳重に追跡し、さらに日常診療レベルでの追跡を最低3年以上行い、増量群と非増量群の治療継続状況を比較した。

 4年間の追跡できた220例のうち、増量を要した患者は53例、増量の必要がなかった患者は167例だった。コホート全体の4年治療継続率は重症RA患者を対象としているにもかかわらず61.6%だった。

 興味深いことに、増量群患者の85%は4年以内に再びIFX量を減量して初期投与量(3mg/kg)にまで戻しており、Cruyssen氏らは、「3mg/kgのIFX治療に効果減弱が見られた患者には、IFXの一時的な増量が適切な手段と考えられる」と述べた。