服用してから4時間後に崩壊してプレドニゾンが溶け出す新タイプの経口ステロイド薬が、既存ステロイド剤に比べ、関節リウマチ(RA)の朝のこわばりを長期にわたって大幅に軽減することが確認された。ドイツCharite大学病院のFrank Buttgereit氏らが11月9日、臨床試験「CAPRA-1」の最終成績として、米国リウマチ学会・学術集会のポスターセッションで発表した。

 関節リウマチで早朝に発生する朝のこわばり(morning stiffness)を防ぐにはステロイド薬が効果的だが、従来のプレドニゾンは、経口投与すると2時間弱で血中濃度がピークに達し、5時間後には半減する。このため、症状を効果的に抑えるのが難しかった。新規の溶出調整型(MR:modified release)プレドニゾンは、服用後6〜7時間で血中濃度がピークに達するため、就寝前に服用することで適切な症状管理が実現する。

 CAPRA-1(Circadian Administration of Prednisone in RA)試験は、12週間の無作為化二重盲検の第3相臨床試験と、引き続く9カ月間のオープンラベル試験の2段階で実施された。

 第3相試験の成績は、既に2006年9月に発表されているが、既存のプレドニゾンとMRプレドニゾンの2剤を比較したもので、対象は288人(平均55.0歳、男性14.2%)。既存のプレドニゾンによる1カ月間の治療期間を経て、MRプレドニゾンと既存プレドニゾンに無作為割り付けした。

 その結果、1次エンドポイントである朝のこわばりの持続時間は、従来型プレドニゾンではベースラインに比べて0.4%減だったのに対し、MRプレドニゾンでは22.7%減と有意に減少した(p=0.0452)。また2次エンドポイントのIL-6濃度は、既存プレドニゾンではベースラインに対する変化が0%だったのに対して、MRプレドニゾンでは28.6%減となり、既存プレドニゾンに対して有意に少なかった(p=0.032)。

 その後9カ月間のフォローアップ試験では、オープンラベル試験として継続参加した249人全員をMRプレドニゾンに割り付けた。フォローアップ3カ月目には、朝のこわばりが持続する時間は、ベースラインから55.0%減となり、有意に減少(p<0.0001)し、フォローアップ9カ月目の試験終了時にも、同じく46.1%減と、ほぼ半減の状態を維持した(p<0.0001)。IL-6濃度低下も試験終了時まで保たれた。

 Bettgereit氏らは、「就寝時の服用はより容易であり、MR剤はプレドニゾンの治療効果に付加価値を与えるものだ」としていた。