シェーグレン症候群の活動性および障害の評価システムを提唱するVillamara病院のC.Vitali氏

 イタリアVillamara病院のC.Vitali氏らは、シェーグレン症候群の活動性および障害の程度をそれぞれ評価するためのシステムを提唱した。信頼できる評価基準を定義することで、本症の解明や治療に向けた国際的な議論を進めるのが狙いだ。

 シェーグレン症候群は、まだ原因がはっきり解明されていない上、病変が多臓器に及ぶために症状が多様なことから、活動性および障害を評価するための確立された基準がない。Vitali氏らは、こうした現状を打開するため、本症の新たな評価システムの構築に着手した。

 Vitali氏らは、イタリアの12施設から集められた原発性シェーグレン患者206人(平均55.4歳)を対象に、試験参加時点と3カ月後の活動性および障害程度のそれぞれを診察医が0〜10にスコア化。それとは別に、各種の症状や臨床検査データを記録し、単変量解析と多変量解析の手法を用いて、活動性および障害と高い相関性を示すパラメーターを抽出し、重み付けを行った。

表1 活動性を評価するSjSDAM

 その結果、10項目で活動性を評価するSjSDAM(Sjogren's Syndrome Disease Activity Measurement、表1)と、9項目で障害程度を評価するSjSDDI(Sjogren's Syndrome Disease Damage Index、表2)を作成することができた。

 いずれの評価システムも、患者に認められる項目を合計すると、患者の活動性と障害をよく反映する評価スコアが得られるという仕組みだ。

 この評価システムを患者に適用したところ、得られた結果はSjSDAM、SjSDDIとも、実際に患者を診察した担当医が与えたスコアと高い相関を示し(それぞれR=0.872、0.817)、妥当性が裏付けられた。

表2 障害程度を評価するSjSDDI

 最後にVitali氏は、多施設研究でこれらの評価システムの妥当性を検証することを今後の課題として挙げた。また、国際的に活用される評価システムを構築するには、各国で交流して議論を進めていく必要があることも指摘した。