急性心筋梗塞から生還した人が喫煙を継続した場合、その予後にどのような影響を及ぼすのか。データがほとんどない35歳以下の若い人を対象にした研究の結果、35歳以下でも喫煙継続が危険因子であることが明らかになった。ギリシャAttikon大学総合病院のJohn Lekakis氏(写真)らが3月31日、第57回米国心臓学会で発表した。

 対象は147人の患者。最長で10年間追跡された。主要評価項目は、急性冠不全症候群、心臓死または冠状動脈の血行再建のための再入院に設定した。試験開始時の喫煙率は94.8%で、危険因子の中で最も多かった。追跡可能だった135人について解析を行った。

 観察期間中に喫煙を継続していたのは、75人(55.6%)だった。また、44人(32.6%)の患者で、心イベントが発生。うち死亡が3例、急性冠不全症候群が30例で、冠状動脈の血行再建のための入院は11例だった。

 Kaplan-Meir法でイベントフリーの生存曲線を求め、多変量解析を行ったところ、喫煙継続群(75人)のオッズ比は2.35(1.5−5.25、p=0.03)となった。心筋梗塞後の喫煙は、患者の予後に悪影響を及ぼすことが明確に示された。様々な交絡因子の調節後も、喫煙の継続は唯一の予測因子だった。

 急性心筋梗塞から生還した人はもちろんだが、治療に当たる医療者も、今回の結果を重く受け止めるべきだろう。