先日、編集部から、iOS用&Android用アプリ「日経メディカル電子マガジン」をリリースしました。このアプリの紹介(宣伝)を兼ねて今回は、iPadやiPhoneの画面をテレビに映し出す方法について簡単に解説してみたいと思います。

 おそらく皆さん、この記事のタイトルを見て、「日経メディカルをテレビに映して、何が楽しいんだ?」とお感じかと思いますが、ふと思い立ってやってみたら、予想以上にきれいに、しかも手軽にテレビに表示することができたので、他にも色々と応用範囲があるのではないかと考えてご紹介させていただく次第です。

 応用例としては、例えば、iPadに保管してある論文を医局のテレビに映して抄読会をするとか、自宅のテレビに学会で発表するパワーポイントを映して本番さながら発表の練習をするとか、iPhoneで撮った子どもの写真やビデオをテレビに映してご両親を喜ばせるとか(これは普通すぎますね)……。もちろん、日経メディカル Onlineのコンテンツをテレビに映し出すこともできます。ご興味のある方は、記事後半の解説を参考にチャレンジしてみてください。

意外にイケてる!電子マガジン
 まず、「日経メディカルをテレビ画面で読んでみた」の実物が下の写真です。自宅のテレビ(TOSHIBA REGZA 42Z2、2011年購入)に、iPad(iPad mini 4、iOS 9.2.1)の画面をミラーリングしました。ミラーリングというのは、iPadに表示されているのと全く同じ画面をリアルタイムに表示することを言います。手元のiPadを操作すると、0.1秒遅れくらいで、テレビの画面も同調して動く状態になります。

 この写真のテレビに映っているのは、iOS用アプリ「日経メディカル電子マガジン」で購入した日経メディカル2016年2月号の誌面です。AppStoreで「日経メディカル」と検索すると、「日経メディカル電子マガジン」が見つかります(Android版はこちら)。

 このアプリをダウンロードして、インストールしてください。アプリのインストールは無料で、一部ページの試し読みができます。このアプリから、日経メディカルを1冊から購入でき、定期購読も可能になっています。いずれも1冊当たり840円(税込み)です。

 この電子マガジン、かつての電子マガジンのように、単に誌面をイメージとして取り込んだだけの、モッサリした操作感のそれではありません。本文だけを切り出して拡大表示したり、ページにしおりを付けたりもできます。バックナンバーを本棚に格納して保存することもできます。動きは軽快で、操作にストレスはありません。

 と、説明しても分かっていただきにくいので、百聞は一見にしかず、下の動画をご覧ください。これは、筆者がiPadを操作し、その画面がミラーリングされたテレビ画面を家人がiPhoneでビデオ撮影したものです。なので、構図が変だったり(なぜテレビ画面が左寄り?)、テレビ画面がときどきフレームアウトしたりしますが(じっとiPhoneを構えているのがつらかったらしい…)、そこはご勘弁のほどを。
 

 
 
 この電子マガジンには今後、表紙から最終ページまで、広告も含めてほぼ全てのページを収録します。毎月10日に最新号を配信しますので、ぜひご利用ください。

ミラーリングは「Fire TV Stick」と「AirReceiver」で
 宣伝はこのくらいにして、iPadの画面をテレビにミラーリングする方法をご説明していきましょう。

 筆者が使ったのは、Amazonが販売している「Fire TV Stick」です。これは、ざっくり言うと、テレビのHDMI端子に接続する小型のパソコンです。大きさはUSBメモリを一回り大きくしたくらい。Android OSを搭載していて、このデバイスが自らWifiでネット接続をします。HDMI端子にガチャリと接続して、テレビのリモコンで入力を切り替えれば、その後は5分ほどの操作でパソコンとして機能し始めるというわけです(テレビの周辺にWifi環境は必須です)。

 操作は、小型のリモコンで行います。ブラウザを立ち上げてネットサーフィンもできますし、Amazonビデオ、hulu、YouTube、Netflixなどで映画やビデオを見ることもできます。現行のテレビでHDMI端子がない機種はおそらくないと思いますので、かなり古い機種でさえなければ、どのテレビでも使えるのではないかと思います。

 Fire TV Stickには、何種類かありますが、筆者が購入したのは、スタンダードのリモコンが付属した一番安いモデルで、4980円でした。テレビを大画面のモニタとして使うAndorid OS搭載のパソコンが約5000円だと考えれば、さほど高くない買い物かと思って購入に踏み切りました。

 もちろん、Fire TV Stickを購入したのは、日経メディカルをテレビで読みたかったから(笑)ではありません。「時間があるときにhuluで映画でも見ようかなあ」などと思っていたのですが、実際には、2時間級の映画を見る時間はなかなか取れず、もっぱら旧作の海外ドラマを見て楽しんでいます。

 今、はまっているのは「Dr.HOUSE」。大学病院を舞台に、超一流のクセモノ診断医、Dr.ハウスが臨床の現場を引っかき回すドタバタの医学ドラマです。毎回、一筋縄ではいかない患者が登場し、Dr.ハウスがズバリと診断していく(ときに診断を間違える)のですが、素人には分かりようもないハイレベルな医学用語や病名が、それを知っている前提で次々に登場するので、見ているだけで医学の勉強にも英語の勉強にもなります。1話が45分ほどで、寝る前のひとときにもピッタリ。全部で177話あるので、当分は楽しめそうです。

 ……また、話がずれました。もう一つ、ミラーリングに必要なのが「AirReceiver」というアプリです。こちらは、Fire TV対応のアプリで、Fire TV上から購入します。代金は350円。こちらをFire TV上で立ち上げた状態で、iPadやiPhoneの操作で「AirPlay」を起動し、ミラーリングをONにすると、その場でテレビ画面へのミラーリングが始まります。AirPlayの機能は、少なくともiOS 9.1以降を搭載したiPadやiPhoneであれば、対応しているようです。

 以上、この分野にお詳しい方にとっては、つたない解説で失礼しました。一個人の体験談としてご笑覧ください。

 なお、承知している範囲でエクスキューズしておきますと、iPadとテレビをつなげるという目的であれば、Fire TV Stickではなく、「Apple TV」を選択するのが定石かと思います。ただ、少々値が張るのと、デバイスが大きいのが難点? それから、Fire TV Stickと同じ値段で、「chromecast」という製品もあります。おそらく、こちらでも同じことはできるかと思われます。