10月6日に「日経DIクイズ16」を発行しましたのでお知らせします。

 日経DI誌の「通常版」には毎月2本しか日経DIクイズを掲載していませんが、こちらの書籍には「プレミアム版」のみ掲載の2本も合わせて掲載しているのでお得です。また、書き下ろしクイズを12本新たに収載していますので、プレミアム版を購読いただいている方でも、新たなクイズにチャレンジできます。

 内容をチラリとご紹介します。いきなりですが、今回収載した1年分(48本)のクイズの内、一番読まれたクイズがこれです。

 「自分のシングレアを子どもに飲ませたい母親

 母親はシングレア錠5mg、子どもはシングレアチュアブル錠5mgを飲んでいて、母親が「素錠が余ってるから子どもに飲ませてもいいですか」と聞いています。そもそも親と子で薬を共有するなんてご法度ですが、それは置いといて、薬学的にどうなのかを問う問題です。恐らく、最初にピンとくるのは適応や用法で、その次は薬物動態。そこに新たな発見が得られたから高評価だったのかもしれません。

 次に、私が一番気に入っているクイズ。

 「Ca拮抗薬で咳が悪化した理由

 皆さんおなじみのCa拮抗薬ですが、それを飲んだら咳が出るようになって困った男性の話です。咳の原因はどうやら胃食道逆流症(GERD)だったらしいのですが、先生はCa拮抗薬をARBに変えて様子を見ましょうと言いました。さてどうしてでしょう?というクイズです。

 Ca拮抗薬でどうしてGERDが起きるのでしょうか。代謝などの動態学的なものなのか、薬効から類推できる薬力学的なものなのか。結論から言うと、薬力学的な仕組みなんだそうです。Ca拮抗薬の降圧の仕組みは、血管平滑筋におけるカルシウムチャネルを阻害して……ですよね。そのメカニズムが他の細胞に働いたらどうなるか。そういうアプローチからGERDが導き出されます。日経DIクイズらしいクイズだと個人的に思っています。

 最後に、書き下ろしクイズからお気に入りの1題を。

 「新規抗凝固薬は粉末にできるか

 ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバン。これらの新規抗凝固薬は高齢者に処方されることも多く、服薬困難な場合の対応に現場でも苦慮されていることと思います。粉末にできるとの“お墨付き”を得られた薬はまだないですが、そこは薬剤師の知恵で乗り切ろうではないですか。

 このクイズを編集するに当たり、メーカーに色々と聞きました。すると、やっぱりこういう問い合わせが多いようで、対応のためにデータを出したりしているようですね。「あくまでも参考です」とメーカーの方はおっしゃいますが、薬のプロフェッショナルには有益なデータがあります。それらを元に、クイズをまとめました。

 いかがでしょうか。読みたい!と感じていただけましたか? ぜひ書店でお手に取って、ご覧ください。「日経BP書店」「amazon.co.jp」などからも購入できます。

 私が日経DIクイズのデスク(テーマ選定や内容チェックの責任者?的なもの)を担当するようになって早1年ですが、私も薬の話が大好きです。皆さんの目線で「これは面白い!」と思えるテーマとはまだまだズレがあるかもしれませんが、これからも張り切って編集していきたいと思います。これからも、日経DIクイズをよろしくお願いいたします。