performance status(PS)とは、全身状態を総括的に評価する方法である。Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)の設定したECOG-PSと、Karnofsky performance status(KPS)の2種類の評価法がある(表1、2)。ECOG-PSは患者の全身状態を5つに分類し、KPSは0〜100まで細分化して定義する。近年の研究ではECOG-PSが多く用いられるが、KPSは脳神経外科の診療などに用いられている。これらの値は予後と強固な相関関係にあり、正しく評価することが重要である。

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固形がんに対する抗がん剤治療においては、ECOG-PS 3以上は有害事象が高度となる可能性が上昇しベネフィットをリスクが上回るとされ推薦されない。一般的な化学療法の適応はECOG-PS 0または1であり、2の場合は症例ごとに検討が必要である。しかし、胚細胞腫瘍や、卵巣がんなど化学療法が著効する一部の固形がんや血液腫瘍、EGFR-TKIなど高い奏効率の見込まれる分子標的薬治療などでは、治療による全身状態の改善が見込まれる場合、ECOG-PSが不良でも化学療法に踏み切る場合がある。