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がん治療の素朴な疑問

2012/3/13

Part.4

告知される患者の気持ちと、主治医の決定

はにわきみこ

はにわ:患者に切除不能を伝える場合、医師はどんな気持ちでいるのでしょうか。

固武Dr:事実は伝えなければならない。でも、多少なりともこの先、前向きに捉えられるよう、考えて頂けるような方法で、細心の注意を払いながらお伝えしています。言われた側は必ず落ち込むわけですから、言いっぱなしでは、ダメだと思っています。

はにわ:サラリーマンだったら、伝えたくない内容から逃げることができます。部下が伝えるとか、他に伝える役割の人を用意するとか。でも、医療者の場合は逃げるわけにはいかない。つらいところではないでしょうか。

固武Dr:その通りですね。ただ、がんの治療は以前とは、状況が変わってきています。
 
 切れない、あるいは切っても再発した場合は、抗がん剤治療という選択肢があります。以前は、手術から終末期まで外科医がずっと担当する、ずっと主治医は外科医、というケースが多かった。しかし、最近は抗がん剤治療を腫瘍内科が行う病院も増えてきています。つまり、主治医が外科医から腫瘍内科医に変わるのです。

 また、痛みなどをとる緩和ケアには緩和ケア専門医がいます。それぞれの医師にノウハウがあります。治療内容によって担当が変わりますので、外科の医師が全ての経過を担当することは減ってきています。

はにわ:状況に応じてふさわしい治療ができる科に引っ越した、という感じですね。

固武Dr:外科がずっと担当するとなると、昼間は手術で手が回りません。専門の科がしっかりケアする体制の方が、患者さんにとってもいいですよね。

はにわ:外科の先生は、次の科にきっちりと引き継ぐために、まず患者に十分な説明をしなければならない役割もお持ちなんですね。患者は、自分のことだけで手一杯になってしまって、医師の気持ちを想像することがありません。いいお話を聞かせていただきました。

 ところで、第一選択肢が外科手術、というのはいい知らせだ、切れるなら治る、と聞いたことがあるのですが、それは本当なんですか?

固武Dr:固形がん*の第一選択は外科手術です。なかには、抗がん剤や放射線療法が良く効くタイプの特殊な固形がんがありますが、基本的には、取れるか取れないか、が大きな分岐点になります。(*:固形がん:白血病などの血液がん以外のがん。ほとんどのがんがこのタイプ)

はにわ:取れると、良くなるのでしょうか?

固武Dr:治る可能性が高くなります。一般論として、どのがんであっても、「治す」のは外科手術です。手術でとりきれないとか、手術ができない状態は深刻といわざるを得ないでしょう。

はにわ:なるほど。私自身は、手術大反対派だったんですが、治る可能性が高いから切るんですね。私は、父の治療に対して「とにかく切るのはよくない!手術自体がショックになってしまう」と考えていたのですが…結果としては杞憂でした。本人が冷静に判断してくれて、よかったです。

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