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2009/3/24

医師への質問 応用編 子宮体リンパ浮腫のリスクがあるリンパ節郭清を避けたい

 
 子宮体がん監修:京都大学婦人科学産科学講座教授 小西 郁生  
 
 子宮体がんの手術後、リンパ浮腫という後遺症に悩まされる人が多いと聞きました。できればリンパ節郭清を避けたいのですが、そのような手術を受けることはできますか。

 子宮体がんのうちで再発リスクの低い群、つまり、術前の検査で高分化型ないし中分化型の類内膜腺がんで、筋層への浸潤が浅く、子宮の外へ転移していないと予測される場合には、リンパ節郭清を省くことができます。しかし、それ以外の場合には、子宮・卵巣とともに、骨盤リンパ節、傍大動脈リンパ節といった後腹膜リンパ節を郭清するのが標準治療です。

 リンパ節転移の有無については、手術前のCT検査でわかることもありますが、切除したリンパ節を顕微鏡で調べて初めて確認できることが多いのです。リンパ節転移があるかどうかで、術後の再発予防治療の有無も決まるため、リンパ節を切除して正確な進行度を知ることは非常に重要です。また、進行がんの場合にリンパ節を系統的に郭清することによって生存率が上がったという報告もあります。

 確かに、骨盤や傍大動脈のリンパ節を系統的に郭清すると、3割程度の確率で足がむくんでしまう、リンパ浮腫という後遺症に悩まされる可能性があります。手術だけでもリンパ浮腫になる人もいますが、手術の後に放射線治療を行った人にこの後遺症が多い傾向があります。したがって、術後治療の主流は抗がん剤による化学療法になってきています。

 さらに手術後、リンパ浮腫になったとしても、最近は治療する手段が増えてきました。2008年4月からは、リンパマッサージや弾性ストッキングを使った圧迫療法が保険適応になっています。リンパ浮腫を改善するための手術を実施している病院もあります。 あなたの場合、リンパ節郭清を省略できる可能性があるか担当医によく相談してください。また、リンパ節郭清が必要だとしてもリンパ浮腫が出ないこともありますから、心配しすぎないようにしてください。

(まとめ:福島 安紀)

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