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2009/2/24

医師への質問 応用編 内視鏡治療を受けられますか?

 
 胃がん監修:
京都大学消化管外科教授 坂井 義治
  
 
 私の場合、内視鏡治療は受けられますか。この病院では内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)ができますか。

 胃の壁は、内側から粘膜(M)、粘膜下層(SM)、筋層(MP)、漿膜下層(SS)、漿膜(S)に分かれています。腹部を切開せずに、内視鏡治療だけでがんが取り除けるかどうかは、あなたのがんの深さ(深達度)とタイプによります。標準的には、おとなしいタイプのがん(分化型腺がん)で、粘膜内か粘膜下層のごく浅いところにとどまっており、リンパ節や他の臓器への転移がなければ、内視鏡治療だけでがんを治せる可能性があります。早期がんの人は、内視鏡治療の適応になるかどうか確認しましょう。

 最近では、「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」という方法が普及し、病巣が大きくても、内部に潰瘍を併発しておらず、がんが粘膜内か粘膜下層のごく浅いところにとどまっていれば、内視鏡だけで治療ができるようになってきました。

 ESDとは、従来、2cm以下の病変を対象に行われている「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」の改良版ともいえます。EMRは、病巣の粘膜の下に生理食塩水を注入して浮かせ、スネアと呼ばれるワイヤーでがんを焼き切る治療法でしたが、病変が大きくなると取り残しが出るなどの問題がありました。ESDとは、内視鏡の先に付いているナイフで病変を切開・剥離する治療法です。ESDでは、より病巣が大きい場合でも治療が可能ではありますが、操作が難しいという難点もあります。ESDによる治療を受ける場合は、ESDによる治療経験が豊富な医師がいる病院を選ぶといいでしょう。

 内視鏡治療は体への負担が少ないという利点はありますが、患者さんにとって最も大切なのは、進行度に応じて適切な治療を受けることです。

(まとめ:福島 安紀)

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