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2008/10/21

医師への質問 応用編 子宮頸がんの予防ワクチンって?

 
 子宮頸がん監修:京都大学婦人科学産科学講座教授 小西 郁生  
 
 子宮頸がんを予防するワクチンがあると聞きましたが、ワクチンを受けることができますか。私や娘はワクチンを打ったほうがよいのでしょうか。

 子宮頸がんの予防ワクチンが世界80カ国以上で承認され、オーストラリアでは12歳の女の子に公費でのワクチン投与がスタートしました。日本でも、昨年、グラクソ・スミスクラインと万有製薬の2社が、それぞれ予防ワクチンの承認申請を行っており、近い将来、認可される見込みです。

 子宮頸がんの原因は、その95%以上がセックスによって感染するヒトパピローマウィルス(HPV)です。HPV自体はとてもありふれたウイルスで、セックスの経験がある女性のほとんどが一度はこのHPVに感染しますが、ほとんどは自然に排除され、ごく一部の方で持続感染状態となり前がん病変の発生につながると考えられています。HPVには100種類以上の型がありますが、子宮頸がんの原因となるのは約15種類で、中でも16型と18型が全体の60〜70%を占めています。なお、6型や11型は良性の尖圭コンジローマの原因ウイルスです。現在承認申請中のワクチンのうちで、グラクソのワクチンは16型と18型、万有のワクチンは6型、11型、16型、18型の感染を防ぎます。

 子宮頸がんは今20〜30代に若い女性に急速に増加していますので、それを防ぎ、さらに減少させるために、このワクチンが普及することがとても大切です。国内でこのワクチンが承認されましたら、特にセックスの経験のない若い女性は積極的にワクチン投与を受けて欲しいと思います。ただし、子宮頸がんには他の型のHPVが原因で発症するものもありますので、予防ワクチンの投与の有無にかかわらず、20歳以上の女性は定期的に子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。

(まとめ:福島 安紀)

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