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2008/10/21

医師への質問 応用編 リンパ浮腫が心配

 
 子宮頸がん監修:京都大学婦人科学産科学講座教授 小西 郁生  
 
 手術の際にリンパ節を郭清するとリンパ浮腫という後遺症に悩まされる人が多いそうです。私の場合、リンパ節郭清をする必要がありますか。できたらリンパ節郭清を避けたいのですが……。

 子宮頸がんの手術では、リンパ節転移のリスクがほとんどない0期〜?a1期を除いて、リンパ節郭清が行われます。この手術は転移を取り除いて再発を防ぐという目的以外に、転移の有無を確認して進行度を確定し、術後治療が必要か否かを決定するという重要な意味をもっています。しかし、患者さんのなかには、この手術の後でしばらくしてから、慢性的に足がむくんでしまうことがあり、これがリンパ浮腫と呼ばれています。特に、手術の後に放射線治療を受けた方にリンパ浮腫が多く発生する傾向があります。

 このリンパ浮腫は一度おこってしまうと治りにくいため、手術の際もできるだけ予防する工夫がなされています。リンパ節を摘出する際にリンパ管をできるだけ結紮したり、鼠径上部のリンパ節を温存したりしています。また、リンパ浮腫が出てきた時に、リンパマッサージや弾性ストッキングを使った圧迫療法で症状を改善する方法があります。これまでは、保険が使えなかったため、実施している医療機関も限られていましたが、今年4月から、こうした圧迫療法に保険が使えるようになりました。こうした「リンパ浮腫外来」を設けている医療機関も増えてきています。また、手術で滞ってしまったリンパ液の排出ができるように、リンパ管と細静脈をつなぐ超微小血管融合術を用いて、リンパ浮腫を治療している病院もあります。

 担当医師とよく相談して、リンパ節郭清の必要性とリンパ浮腫が発生するリスクについて、よく知っておくことが大切です。

(まとめ:福島 安紀)

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