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2008/8/26

医師への質問 応用編 腹腔鏡手術のマイナス面は?

 
 大腸がん監修:京都大学消化管外科教授 坂井 義治  
 
お腹に残る傷口が小さい腹腔鏡手術について説明されました。傷口が目立たないことは嬉しいのですが、マイナス面もあるのでしょうか。

 腹腔鏡手術とは、皮膚に4〜5個の1センチメートル程度の穴を開けて、そこから専用の筒状のカメラ(腹腔鏡)と専用の手術用具をお腹の中に入れて行う手術方法です。主に早期の大腸がんを対象に行われています。腹腔鏡の映像をテレビモニターに映して、がんの場所を確認しながら、がんのある腸管部分やその周囲のリンパ節を切除します(お腹の中で行われることは、通常の開腹手術と同じです)。

 切除した腸管を取り出し、残りの腸管をつなぎ合わせるために、皮膚に3〜5センチメートルの傷をつけますが、通常の開腹手術に比べて傷が小さくて済むため、手術後の痛みが少なく、身体の回復が早く、入院期間も短くて済むといった利点があります。

 ただし、腹腔鏡手術は、専用の手術器具を使った高い技術を必要とする手術です。そのため、開腹手術よりも手術時間が長くなりがちで、予期せぬ出血が起こった場合は、開腹手術に変更する必要が生じることがあります。予期せぬ事態が生じた場合は、体への負担が逆に増す危険性があるということです。

 そのため、熟練した執刀医の下で治療を受けることをお勧めします。日本内視鏡外科学会では、2005年から消化器・一般外科領域の技術認定制度を行っており、同学会のホームページには、技術認定取得者の一覧が公開されています。

 腹腔鏡手術を勧める医師が認定を取得しているか否か、もしくは、同じ病院内に認定を取得した医師がおり、バックアップ体制が十分取られているかを確認したうえで、腹腔鏡手術を受けるかどうかを決めるといいでしょう。

[参考サイト]
日本内視鏡外科学会

(まとめ:小又 理恵子、小板橋 律子)

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