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2008/6/17

医師に聞くべき質問 応用編 がん治療後の妊娠・出産は可能?

 
 卵巣がん監修:京都大学婦人科学産科学講座教授 小西 郁生  
 
◆こんな質問をしてみましょう
 子宮や片方の卵巣をぜひ残して、将来の妊娠・出産にそなえたいのですが、そのような手術を受けることができるのでしょうか。

 卵巣がんのうち卵子から発生する「悪性胚細胞腫瘍」の場合や上皮性腫瘍の中間型(境界悪性)腫瘍では、将来妊娠できるように子宮や反対側の卵巣を残す妊孕能温存手術を行うのが一般的です。しかし、卵巣がんの大部分を占める「上皮性卵巣がん」の場合は、たとえ早期であっても、左右の卵巣と卵管、そして子宮も取り除くのが標準的な手術です。また大網という胃から垂れ下がった脂肪組織も切除し、リンパ節もよく調べます。卵巣がんでは目には見えなくても、これらの臓器に転移している場合があるからです。

 ただし、今後の妊娠・出産を強く希望される方で、手術の際にがんが片方の卵巣にとどまっているように見える場合(病期Ia期)、がんがある側の卵巣と卵管のみを取り除き、また大網も切除し、反対側の卵巣と子宮を温存することがあります。このような妊孕能温存手術を行うことができるかどうかは、卵巣がんのタイプ(組織型)、腹水の細胞診、リンパ節の腫大などもよく検討した上で決める必要があります。

 なお、閉経前の女性が卵巣を2つとも取り除くと、女性ホルモンの分泌が急激に減るため、顔面紅潮や発汗といった更年期障害が出る場合があります。しかし、これにはずいぶん個人差がありますし、手術が順調に終わった後で十分な対策をとりますので、今から心配する必要はありません。

 卵巣がんでは、まず十分な手術を行うことが非常に大事ですので、反対側の卵巣や子宮を残すことができるかどうかの判断はきわめて慎重に行う必要があります。あなたの場合に、その条件にあっているかどうかを含めて、担当医に相談し、よく説明を聞くようにしましょう。

(まとめ:福島 安紀)

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