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2008/4/22

医師に聞くべき質問 応用編 息子にもPSA検診を勧めるべき?

 
 前立腺がん監修:京都大学医学部泌尿器科学教室教授 小川 修  
 
◆こんな質問をしてみましょう
 家族の前立腺がんが心配です。息子にもPSA検診を勧めるべきでしょうか。

 PSA検診は前立腺がんの早期発見に役立つ検査です。ただ、日本では、厚生労働省の研究班(主任研究者/濱島ちさと・国立がんセンター室長)が、2007年9月、「現時点で、集団検診として実施することは勧められない」という指針を案としてまとめました。その理由としては、集団検診としてPSA検診を実施しても前立腺がんの死亡率が下がるかどうか不明な上、検診で発見した27〜84%が治療の必要のないがんであった疑いがあり、その後の精密検査(生検)に伴う合併症(出血など)の発生率が他のがんに比べると高いといったPSA検診のデメリットが挙げられています。

 しかし、米国では、50歳以上の男性の75%が1回以上PSA検診を受診しており、この検診の普及後、前立腺がんによる死亡率が明らかに減少しています。また、現在、PSA検診の有効性を検証するための大規模な無作為比較試験が、米国と欧州で進行中です。その結果次第では、厚労省の研究班の指針案も大幅に変更される可能性があります。 日本人の場合、検診を1〜2年に1回受診したほうがよいとされているのは、直系家族(父または兄弟)に前立腺がん患者が1人以上いる方で40歳から、家族に前立腺がんの患者がいない場合には50歳から74歳くらいまでです。すなわち、家族のなかに前立腺がんを経験した人がいるかどうか、また、年齢によって、PSA検診が推奨されるかどうかは異なってきます。担当の医師に、ご家族の状況を話し、検診を勧めるべきかどうか、相談してみましょう。

 また、前立腺炎や前立腺肥大症などがん以外の病気でもPSA値が高くなることがあります。ご家族がPSA検診を受けて値が高くても、前立腺がんとは限りません。

(まとめ:福島 安紀)

〔参考サイト〕・国立がんセンター科学的根拠に基づくがん検診推進のページ日本泌尿器科学会の関連ページ

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