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2008/4/15

医師に聞くべき質問 手術や放射線治療後にも薬は必要?

 
 前立腺がん監修:京都大学医学部泌尿器科学教室教授 小川 修  
 
◆こんな質問をしてみましょう
 手術や放射線治療といった根治的治療の後、何か薬を飲む必要がありますか。

 前立腺がんの手術を受けた場合、摘出組織の顕微鏡検査においてリンパ節への転移があったり、腫瘍が前立腺を超えて周囲の組織や精嚢へ浸潤していた場合(高リスク群)には、手術後に内分泌療法(ホルモン療法)を追加することもあります。再発がわかってから内分泌療法を行うよりも術直後から行ったほうが全体の生存率が高いとする報告があるからです。しかし、すべての患者さんが再発するわけではなく、また最近ではPSA検査によって早期に再発が確認出来るようになっているので、不必要な内分泌治療を避けることを優先する考え方もあります。それ以外のケースで術後に内分泌療法や放射線治療を受けることで予後が改善するというエビデンス(証拠)はありません。

 また、腫瘍が精嚢へ浸潤している人やPSAが20以上、あるいはグリーソンスコア8以上の人は、放射線治療を受けた場合でも、3年以上内分泌療法を続けたほうが再発のリスクが低くなるという報告があります。ちなみに、高リスクや中リスク群( PSAが11〜20以下 または グリーソンスコア7か 病期T2b;腫瘍が1葉の50%を超えて拡がるが両葉には及んでいない)の人は、放射線治療の前と治療中にも6カ月程度内分泌療法を併用することが推奨されます。それより早期のがんに放射線治療と内分泌療法を併用する有用性は証明されていません。

 手術や放射線治療後の内分泌療法の適応や期間は、病院によっても多少異なりますが、あなたの病期において、内分泌療法が推奨されているかどうか、また、その投与法にエビデンスがあるかどうか、担当の医師に相談するといいでしょう。

(まとめ:福島 安紀)

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