このページの本文へ

がんナビ

がんナビについて

がん患者さんとその家族のために、がんの治療や患者さんの日々の生活をナビゲートします。

がん種から情報を探す

  • 乳がん
  • 肝がん
  • 大腸がん
  • 腎がん
  • 胃がん
  • 肺がん
  • 食道がん
  • 前立腺がん
  • 子宮頸がん
  • 膵がん
  • 卵巣がん
  • その他のがん

新着一覧へ

親ががんにかかったら

2011/10/25

【自宅療養編】第15回

のんびり行こう、くつろぐ時間は明日の糧

はにわきみこ

自然とともに、のびのび暮らそう
 がんの原因は分かっていませんが、それまでの心身の「使い方」も影響しているように私は感じます。再発を防ぐために大切なのは、問題点を是正した、今までとは違うスタイルで暮らすこと。

 その答えは、自然との付き合い方にある、と私は考えています。

 現代社会は便利になり過ぎて、一昔前の自然との付き合い方を忘れてしまったように思います。東日本大震災後、電力不足から、節電の工夫が呼び掛けられるようになりました。過剰な便利さから離れ、昔ながらの方法で自然と付き合うことは、人間の心身にとってよいことだと思います。幸い、父母は、不便を不便と思わず育った世代。あの頃の素朴な喜びを取り戻すことは、健康で元気な暮らしに役立つはずです。

 がん治療経験者にとって、再発を恐れる気持ちは、慢性的なストレスです。病気発覚、手術の頃は「テンションが高く、短時間で決着する」急性ストレス状態。一方、治療後は「テンションは低いが、長く続く不安」との付き合い方を覚えなければなりません。

 父の執刀医は「手術は成功したのだから、がんばってリハビリをして、社会復帰してください」と言いました。しかし、父はもはや、昔の仕事に戻る気概はないように見えます。タバコとウイスキーをやめたのは朗報でしたが、元気まで失ってしまったように見えます。

 一方、漢方医は「がんの手術がうまくいって、助かった後は、おまけの人生。のんびり楽しんでいったらいい」と言いました。

 父は今、新しい人生、おまけを楽しむ人生をどう生きるか、納得できるスタイルを模索しているのかもしれません。誰にとっても人生は一度きり。病気におびえながら過ごすのか。病気のことは棚に上げて日々を楽しく過ごすのか。人は、それを選ぶことができるのです。

 終わりを迎えるその日まで、元気に楽しく過ごせたと、満足を感じられる生き方をサポートできたら、と私は思っています。

POINT

・考え方ひとつで、慢性的なストレスの回避は可能
・失ったものを嘆くより、得たものに感謝を

はにわきみこさんの連載は、今回で終了します。ご愛読ありがとうございました。

この記事を友達に伝える印刷用ページ