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親ががんにかかったら

2011/10/25

【自宅療養編】第15回

のんびり行こう、くつろぐ時間は明日の糧

はにわきみこ

 この連載で何度か触れてきましたが、私には、子宮内膜症で2回の手術経験があります。この病気は原因不明の良性疾患で、時にがん化することもあります。父母が体験したがんとは種類が異なりますが、自分のために実行してきた様々な養生法は、そのまま、父母に応用できるものばかりでした。

リラックス法をたくさん持とう
 人間の生命活動は、自律神経がコントロールしています。心臓を動かして血液を体内にめぐらせたり、食べたものをエネルギーに変えることは、人間の意志とは別に、独立した(自立した)神経が担当しているのです。自律神経は、交感神経と副交感神経がシーソーのように切り替わって働いています。

 ところが、刺激の多い現代社会では、興奮・緊張状態をつかさどる交感神経モードにスイッチが固定されやすいのです。

 活動と休息、この切り替えがスムースでなければ、精神的にも肉体的にもオーバーワークとなり、免疫力が低下し、病気の引き金になってしまいます。

 私見ですが、良性にせよ、悪性にせよ、腫瘍ができる人には「交感神経モードが続き、疲れ果ててしまっている」という共通項があるのではないでしょうか。あるいは、交感神経モードの継続は、自律神経失調症、うつ病といった形の不調となって現れる場合もあるでしょう。実際、自分の人生を振り返ると、このことがよく納得できるのです。

 私が病気を自覚する直前は、いつでも全力疾走で、常に交感神経が優位でした。イライラする、忙し過ぎて疲れが取れない、疲れているのに眠れない、ほっとする時間がまったくない…。いつの間にか、「リラックスした状態とはどういうものか」を体が忘れてしまっていました。

 こういうときは、まず、体がくつろげる状態を作り、強制的にリラックスモードを体感することが大切。いったんスイッチを強制的に切り替えることで、正しい働きを取り戻していくのです。

 副交感神経が優位なとき、体は休息・修復モードに入ります。動いた後は休む、その一定のリズムを守って繰り返すことが、無理なく健康に生きるためのコツと言えるのではないでしょうか。

 治療後の療養生活でも、様々な「リラックス法」を実践することが大切だと私は考えています。リラックス法とは、例えば、自然の中で散歩をすること、眠りに着く前に腹式呼吸をすること、お風呂に入ってのんびりすること。難しく考えることはありません。

 がんになったら、「何が何でも頑張る」と疾走する時代は一段落。「のんびりやろう」と気持ちを切り替えて、周りの人と調和し、自然を楽しむ余裕を持つことが、再発防止にも効果がある、と私は思うのです。

POINT

・免疫力が高まるのは、副交感神経が優位なとき
・リラックスすることは、病気の予防にも役立つ

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