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親ががんにかかったら

2011/9/20

【自宅療養編】第10回

過去の遺恨は水に流し、今ここにある命に感謝を・・・

はにわきみこ

誕生日を一緒に過ごそう

 過去に何があったとしても、残りの人生を少しでも楽しく過ごしたい。楽しい時間を分かち合って、思い出を作りたい。父が大病を患ったことで、私と妹の意識は変わってきました。

 そこで、大人になってから遠ざかっていた、家族が集まるイベントを復活させています。

 外せないのは、誕生日。父の誕生日12月1日は、昔から「一言主神社(茨城県常総市)に行って車のおはらいをしてもらう日」と決まっていました。退院から2カ月後、父の誕生日には家族が集まり、みんなで神社へ。治療が成功した御礼をの気持ちを伝え、帰りには日帰り温泉に寄ってくつろぎました。

 続いて、1月9日の母の誕生日には、「はにわ家麻雀大会」を開催。若いころ、父は仲間を集めて毎晩麻雀をしていました。妹もまた、麻雀に夢中になった時期があります。一方、母と私は、テレビゲームで麻雀を覚えたクチ。家族4人で卓を囲むのは、初めてなのでした。父は昔取った杵柄(きねづか)と、対戦にうきうき。麻雀パイを扱いやすいよう、テーブルにはめ込む木枠を自作して待ち構えていました。

 私と母は麻雀の実戦経験はほとんどなく、役の作り方も、点数計算もおぼつかない状態。一方、麻雀では大先輩の父は、生き生きと解説してくれます。物忘れ外来で「最近のことは覚えていられなくても、昔のことはよく覚えている」と言われたことが納得できました。父の得意なことで自信を持ってもらえるなら、時間の許す限り付き合おう、と心に決めました。

 妹が最新型のゲーム機とソフトをプレゼントしたこともあり、母は麻雀ゲームを再開しました。私も実家に戻って会話に困ったときは、麻雀ゲームのスイッチを入れます。目的は、ソファに座った父にアドバイスを求めること。ゲームを介して父とコミュニケーションを取るのです。これもまた一種の交流、使えるものは便利に使おう、と思う私なのでした。

ポイント

・誕生日は、命のありがたみが強く感じられる日
・一緒に取り組めるイベントを仕掛けよう

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