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親ががんにかかったら

2011/8/2

【自宅療養編】第4回

主治医は万能ではない〜受診先は目的別に選ぶ

はにわきみこ

ホームドクターは体調不安の「総合窓口」

 このように、退院後、がん専門病院の主治医の面談に何回か付き添ううちに、私は1つの結論に達しました。「外科医に、皮膚の荒れや下痢の相談をするのは、的外れなのだ」と。

 抗がん剤を投与している間や、手術の直後ならば、執刀医が体調管理のアドバイスをすることもあるでしょう。しかし、いったん手術が成功したならば、状態に応じて、相談するべき窓口を変えるべきなのです。

 父母にとっては、住まいから徒歩2分の場所にある、N医院のN先生がホームドクターです。内視鏡検査(胃カメラ)で、父の食道がんを発見してくれたのもN先生でした。N医院は入院設備のないクリニックで、初代の息子であるN先生が1人で切り盛りしています。医院の守備範囲は、内科、呼吸器科、消化器科、胃腸科、循環器科、小児科、肝臓科。そして2代目になってから、内視鏡科が加わりました。

 専門病院でのがん治療が一段落したため、ちょっとした体調不良の相談窓口は、N医院になりました。なにしろ父は72歳。心配事は、治療を施した「かつてのがん患部」だけではありません。

 「リハビリに熱心でないが、どうしたらいい?」「どうやったら散歩を習慣化できる?」「まだ食事制限を守る必要があることを納得させてほしい」「最近、物忘れが多くなってきたようで心配」など、家族の立場からも相談したいことは山ほどあります。そうしたとき、N先生は親身になって相談に乗ってくれました。

 いざというとき、サッと対応してくれる地元の医師はありがたい存在だ、と強く実感した出来事があります。2009年10月の手術以降、再発もなく経過は順調だった父が、2010年12月のある日の夕方、強い腹痛を訴えたのです。往診してくれたN先生は、腹部がパンパンに膨らんだ父を診て、「腸閉塞の可能性があるので、明日、がん専門病院の執刀医に相談した方がいい」と即座に判断、応急処置として痛み止めの点滴を打ってくれました。この対応が、どんなに心強かったことか。

 2011年3月11日に起こった東日本大震災の時は、交通機関のストップや、ガソリン不足の問題で、遠方への移動が難しくなりました。自宅から離れた専門病院のほかに、歩いていける距離にホームドクターがいることの必要性をひしひしと感じています。

ポイント

・自宅から徒歩圏内にホームドクターを持とう
・緊急時には往診してくれる医師ならさらに安心

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